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本人たちの意識の問題

独身時代、まだ働いていた時の話です。それまでは男性と女性がバランスよくいる会社でばかり働いてきた私が、女性ばかりの職場に転職しました。正直、女性ばかりの会社というだけで抵抗がありましたが、やりたい仕事ということもありました。また、女性ばかりだからと言って嫌な職場の雰囲気があるかどうかはわかりません。実際に入ってみないと良好な人間関係を築けている会社かどうかはわからないものです。そう自分に言い聞かせて思い切って転職したのです。

しかし、期待はむなしく人間関係が良好な状態とは言えませんでした。新人で入社すると客観的に物事がみれます。うわべだけの談笑なのか、信頼しきっている話し方なのかということは見てわかります。私が入社したこの会社はエステティックサロンだったのですが、なぜか接客業でありながら、お昼の食事の時間帯にはお店をクローズにして全員で揃って食事をします。そういったシステムを取っているのは、忙しいのが理由で休憩が取れないのを防ぐためと、社員同士のコミュニケーションの場にと思っているからだと思います。しかし、そういった思いを込められて取りいれられていることも、なんだか無駄のように感じるほど会話も弾んでいない食事の時間でした。また、会社内では休憩時間中も携帯電話を見ることも電話をすることも禁止されていました。理由はみんなで休憩しているから、というものでした。上司も女性、部下も女性で、上司はかなり厳しい人でしたし物事をはっきりと話す人でしたが、その上司自身がこの職場の人間関係のあり方がおかしいと感じていたようです。